今日の川柳です。
【第336句:もういいよ 溺れた男 立ち去る】
何時も見に来て下さりありがとうございます。気になった事や思い出を書き、それを川柳にしています。如何ですか。
読んで下さった皆様も「私ならこう詠むな」という句がありましたら、ぜひコメント欄にお寄せください。参考にさせて頂きます。
さて、今日はどんな一句が生まれるでしょうか。
一緒に言葉の遊びを楽しんでいただけたら嬉しいです。
今回は「助けたつもりが馬鹿にされた」について詠まさせて頂きます。
どのように感じていただけるか、楽しみにしています。
背景
20代の半ばだったかな。友達何人かと車で秋田に遊びに行きました。
運転できるのは私一人でしたが、ドライブと言うのは楽しいものでしたね。加山雄三の歌なんか聞きながら、颯爽と運転していたんでしょうね。例え男ばかりとしても、若しかして旅の女性と仲良くなれるかも。夢だけは膨らんでいました。
田沢湖で自転車を借りて1週したりと楽しんだのでしょうね。多分、夏場に行ったのでしょうか、その頃は休みは日曜と祝日だけなので、多分お盆でしょうか。でないと何人も集まりませんからね。
そして泳ぎ始めました。田沢湖は遠浅なんですね。それでも深いところまで泳ぎますが、元気だったんですね。あの頃は。
結構泳ぐと若い男がいたんです。そして、もう泳げないから岸まで連れて行ってと頼まれました。
仕方ないですから仰向けにして喉あたりに手のひらをかけて助ける事に。
もう良いよ。男は何事も無かった様に去って行った
もう少しで足が立てる浅いところです。ホッとしましたね。男一人を泳いで安全なところまで助けて泳ぐ、というのは結構疲れます。
もう、大丈夫だぞ。と、言ってやろうとしたら、その男が言いました。「もういいよ」・・・。そして波打ち際へ向かって歩いて行きました。
ついてきてくれた友達も啞然としていましたね。たまに、その仲間と飲み会になり、酔うと、その話が出ますね。
それまでは、すっかり忘れていますが、思い出すと、美味いはずのビールが苦くなります。
溺れている人を助けるというのは、ある意味こちらも命がけです。それ以来、どうも秋田の男が嫌いになりました。その友達は秋田生まれですが彼以外です。今は違いますが。
この背景を元に一句詠んでみました。
もういいよ
溺れた男
立ち去る
如何ですか。
まとめ
人を助けた時の反応は、本当にその人の本性が出るものですね。
善意が報われない経験は誰しもありますが、こうして句にすると、苦い記憶も一つの物語として形になります。
今回の一句は、若い日の湖の景色と、心に残った小さな傷が静かに共存する作品になったと思います。
「メモリー」に関する川柳をまとめています。宜しければどうぞお読みください。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。


0 件のコメント:
コメントを投稿