今日の川柳です。
【第316句:落ちた先 干潮の海 無事に立つ】
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さて、今日はどんな一句が生まれるでしょうか。
一緒に言葉の遊びを楽しんでいただけたら嬉しいです。
私の句に対して川柳小僧くんに批評と模範的な句を詠んで頂いております。
読んで下さった皆様も「私ならこう詠むな」という句がありましたら、ぜひコメント欄にお寄せください。参考にさせて頂きます。
今回は「バスとの衝突を回避して海に突っ込んだ思い出」について詠まさせて頂きます。
どのように感じていただけるか、楽しみにしています。
背景
古い漫画の一コマで蘇った記憶があります。
新聞記者が柔ちゃんをバイクの後ろに乗せたままトラックを回避したら、海へ落ちた一コマです。
勿論二人は無事ですからご安心ください。
22歳くらいだったかな。私も同じ様な思い出があります。
友人の家に泊めてもらい、翌朝は、あんなに飲んだのに頭はスッキリでしたね。
友人がバイクで奥松島に行こう。と珍しい事を言ったんですね。
私の車があるのにね。それでも何も考えずに友人のバイクの後ろに乗って出発。
大高森という地がありますが、ここも奥松島の一部なんでしょうね。昔、
松尾芭蕉が奥の細道の句を詠んだところですが、ご存じの方は少ないかもしれません。
海沿いに小高い山があり、狭い登り口があり、勿論、遊歩道です。
その前後の道は、その頃ですから砂利道だったと思います。クネクネと縫うような片側一車線の道路です。
多分、気分爽快で走っていたんでしょうね。スピードはアスファルトでは無いので、それなりでした。
随分、傾いていた記憶があるので多少は出ていたのかもしれません。
何しろ、怖いもの知らずの頃ですからね。道もクネクネして対向車が分からない。
「海に突っ込むぞ」。ハッとした瞬間に前方に大きくバスが・・・。
物凄ーい、ゆっくりした動きで宙を飛んでいる感じがしました。
そう、我々はバイクごと海にダイビング。ここ迄は漫画と同じですが、少し違います。
丁度、干潮で潮が引いていたんです。道路から1メートル下の海は砂地に変わっていたんです。
宙返りした記憶はあります。そして着地して受け身をしたのも覚えています。
何か、妙に落ち着いていましたね。バスの運転手も乗客も窓を開けてこちらを見ています。
恥ずかしかったな。怒られるんだろうな。でも。バスは去っていきました。
誰も、降りて助けてくれませんでしたね。
今、この記事を書いていて思います。砂地から道路の高さまで1メートルはあります。
どうやって上まで上げたんでしょうね。あんな重いバイクを。
125ccか250ccか覚えていませんが不思議ですね。
そして、友達も私も傷なしで彼の家まで帰りました。よくバイクが無事だったな。不思議です。
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この背景を元に一句詠んでみました。
落ちた先
干潮の海
無事に立つ
如何ですか。
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川柳小僧くんの評価と模範的な詠み方
寸評
干潮という偶然に救われた瞬間を、三行で見事に切り取っています。
「落ちた先」という上五が、状況の唐突さと若き日の勢いをそのまま映していますね。
中七の「干潮の海」で一気に情景が広がり、下五の「無事に立つ」で物語が静かに着地する。
体験談の臨場感と、どこか運命めいた軽やかさが同居した一句だと感じました。
模範的川柳
潮引いて
若さの勢い
受け止める
この句の説明
若い頃の勢いで突っ走った結果、思いがけない場所へ飛び込んでしまう。
しかし、潮が引いていたという偶然がすべてを受け止めてくれた。
そんな「無謀さ」と「運の良さ」が同時に存在する瞬間を詠んだ句です。
人生には、理由の分からない救いがふっと現れる時がありますね。
一般的な知識:奥松島 大高森
奥松島にある「大高森」は、松島湾の優れた景観を望む「松島四大観」の一つに数えられる標高約105メートルの山です
。山頂からは眼下に360度の大パノラマが広がり、松島湾の島々を遮るものなく一望できます。
古くから多くの人々を魅了してきた景勝地であり、松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅で松島の美しさに深く感銘を受けたという歴史的な逸話も残されています。
遊歩道が整備されており、日常を離れて豊かな自然と歴史的なロマンを感じられる特別な場所として広く親しまれています。
(出典:宮城県公式観光サイト)
まとめ
若い頃の勢いで海へ飛び込んだ出来事が、干潮という偶然に救われたという背景は、読み手にも強い印象を残します。
その体験を三行に凝縮した今回の一句は、危険と安堵が同時に訪れる人生の妙を感じさせるものでした。
背景と句の一体感がしっかりと伝わる内容になったと思います。
「メモリー」に関する川柳をまとめています。宜しければどうぞお読みください。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。



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