坊主知らずネギの育て方!
みなさんは「坊主知らずネギ」という珍しいネギをご存知ですか?
一般的なネギは、春になると「ネギ坊主(花芽)」ができて固くなり、味が落ちてしまいます。しかし、この坊主知らずネギはその名の通り、春になってもネギ坊主がほとんどできません。
種ができない代わりに、株が次々と枝分かれする「分げつ(ぶんけつ)」を繰り返して、どんどん増えていくとってもユニークで美味しいネギなんです。
今回は、坊主知らずネギの基本的な知識から、美味しく年中楽しむための収穫・植え替えのコツ、そして最近注目されているお財布に優しい「発酵鶏糞」を使った肥料の与え方まで、たっぷりとご紹介します!
1. 坊主知らずネギの「分けつ最盛期」はいつ?
坊主知らずネギを育てる上で、一番の楽しみであり見どころなのが、株が分かれる「分げつ」の現象です。
一般的な知識として、坊主知らずネギの分げつ最盛期は「4月から5月頃の春の時期」です。
秋に植えた細い1本の苗が、暖かくなる春を迎えると、まるで魔法のように一気に勢いよく分かれ始めます。
最盛期である5月頃には、なんと1つの株が7〜8本にまでボリュームアップするんですよ。
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4月に植え替えた(春植え)場合はどうなる?
もし「4月に苗が手に入ったから、その月に植え替えた」という場合は、少しサイクルの動きが変わります。
4月はネギの成長期ですが、植え替えをすると根が一度切れるため、ネギはまず新しい根を出して根付くこと(活着)に全力を注ぎます。
そのため、4月中は一時的に分げつの動きがピタッと止まります。
でも心配はいりません!
株が新しい環境に慣れて元気に育ち始める6月頃から再び分げつが始まり、暑い夏を越えて秋(10月頃)にかけてどんどん株が増えていくというサイクルになります。
春植えの場合は、じっくり体力を蓄えながら、夏以降に一気に増えていく姿を楽しむことができます。
2. 人それぞれで良い!年中楽しむ2つの収穫・栽培スタイル
坊主知らずネギは、基本的には一年中いつでも収穫して食べることができます。
その収穫や管理の方法には、実はいくつかスタイルがあります。
プロの農家さんが行う王道の方法から、家庭菜園で手軽に楽しむ方法まで、どれが正解ということはありません。
「人それぞれ、自分に合ったやり方」で自由に楽しめるのが、このネギの素晴らしいところです。
スタイル①:根ごと掘り返して1本残す「王道の株分け」(おすすめ!)
プロの農家さんも行っている、最も確実でネギが立派に育つ方法です。
株が十分に増えたら、一度根ごとすべてを豪快に掘り起こします。
そして、くっついている株を1本ずつバラバラにほぐします。
そのうちの特に元気な「1本だけ」を再び畑に植え直し、残りの太く育ったネギは根元まで丸ごと美味しくいただきます。
この方法には素晴らしいメリットが3つあります。
ネギが若返る:1本に孤立させることで、スペースと養分を独り占めしてまた大きく育ちます。
土のサイクルが良くなる:掘り起こしたタイミングで土を耕し、新しく肥料を混ぜてリセットできます。
一度にたくさん食べられる:収穫した分は根元まで柔らかく、色々な料理にたっぷり使えます。
スタイル②:必要な分だけ切る「手軽な再生栽培」
一方で、「そこまで手間をかけたくない」「プランターで少しずつ使いたい」という方には、ハサミを使った方法も人気です。
食べる時に株ごと抜くのではなく、地際から数センチ残して上の葉だけをハサミでチョキチョキ切って収穫します。
こうすると、残った根元からまた新しい葉がグングン伸びてきます。
また、増えた株の中から1〜2本だけを引き抜いて使い、残りはそのまま畑に残しておくという方法もあります。
大きく育てて丸ごと味わう「王道スタイル」か、必要な分だけその都度もらう「手軽なスタイル」か、ご自身の生活に合わせて選んでみてくださいね。
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3. ネギを元気に育てる!肥料と追肥のタイミング
ネギは比較的肥料を好む野菜です。特に坊主知らずネギは、自分でどんどん株を増やしていくため、エネルギー(肥料)がたくさん必要になります。
肥料を与えるタイミングは大きく分けて2回あります。
元肥(もとごえ):苗を新しく植え付けるときや、株分けをして1本を植え直すときに、あらかじめ土に混ぜておく肥料です。
追肥(ついひ):ネギの成長に合わせて、途中で追加する肥料です。
追肥のタイミングは、「土寄せ(つちよせ)」と一緒に丁寧に行うのがコツです。
ネギの成長に合わせて、1か月に1回ほどのペースで株元に肥料をパラパラとまき、その上に周囲の土をかぶせて土の堤防を作ってあげます(これを土寄せと言います)。
土寄せをすることで、ネギの白い部分が長くなり、風で倒れにくく育ちます。
最近のトレンド!コスパ最強の「発酵鶏糞」の上手な使い方
最近は物価の高騰もあり、お店で売っている「化成肥料」の価格が高くなっていてお財布が痛いですよね。
そこで今、多くの農家さんや家庭菜園の愛好家の間で「発酵鶏糞(はっこうけいふん)」を使う人がとても増えています。
鶏糞はホームセンターなどでも非常に安価で手に入り、窒素・リン酸・カリウムといった植物に必要な栄養素がバランスよく含まれている優秀な有機肥料です。
坊主知らずネギの栽培にも大活躍してくれます。
発酵鶏糞を使うときの注意点とコツ
安くて栄養満点な発酵鶏糞ですが、使うときにはいくつか大切なポイントがあります。
必ず「発酵」と書かれたものを選ぶ
生に近い鶏糞は臭いが強く、土の中で発酵して根を傷めてしまうことがあります。
必ず完全に発酵処理がされた「発酵鶏糞」や「乾燥鶏糞」を選んでください。
元肥として使う場合は、植え付けの2週間前に
株分けして1本を植え直すときの「元肥」として使う場合、土に発酵鶏糞を混ぜてから最低でも1週間〜2週間ほど馴染ませてからネギを植えるようにしてください。
混ぜてすぐに植えてしまうと、肥料の成分が強すぎてネギの根が「肥料焼け」を起こして傷んでしまうことがあります。
追肥で使うときは「株元から少し離して」
1か月に1回の追肥として使う場合は、ネギのすぐ根元にドサッと置くのではなく、ネギから少し離れた場所にまくようにします。
ネギの根は横に広がって伸びているので、少し離れた場所からでも十分に栄養を吸い上げることができます。
肥料をまいたら、その上からしっかり土をかぶせてあげましょう。鶏糞の独特な臭いを抑える効果もあります。
まとめ
自分だけの方法で「無限ネギ」を楽しもう!
坊主知らずネギは、1つの苗からスタートして、株分けを繰り返すことで何年も、そして何倍にも増やしていける最高の相棒です。
プロのように一度全てを掘り起こして1本ずつ美しく植え直すのもよし、お家でハサミを使ってのんびり育てるのもよし。
そして、最近大注目のコスパ最強な「発酵鶏糞」を賢く使えば、お財布にも地球にも優しい素晴らしい菜園ライフが送れます。
生き物ですから、育てる環境やその年の気候によっても育ち方は変わります。
「人それぞれ、みんな違ってみんな良い」精神で、ぜひ目の前のネギとの会話を楽しみながら、美味しい坊主知らずネギをたくさん収穫してくださいね!
「庭の小さな畑」に関する川柳をまとめています。宜しければどうぞお読みください。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。



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